Parallel World A.A.

すること

いつの間にか、パソコンなしで仕事ができなくなっています。日々のスケジュール管理から始まってメールによるコミュニケーションまで、数々の業務用ソフトに全面的に依存しながら毎日仕事をしています。そういうことが、日常的な風景としてすっかり定着してしまいました。

でも、どうしても業務用ソフトでしたくないこともあります。僕の場合、その一つが「すること」の管理です。昔は業務用ソフトを使って管理していたのだけれど、今ではすっかりアナログに戻ってしまいました。業務用ソフトを使えば、カレンダー機能と一緒になって、いつまでにどのようなことを、どのくらいの重要度でしないといけないかが一目瞭然なのですが、どうも使い勝手が悪いのです。

そのかわり、僕は2,3日に一度くらい、ワープロの連番機能を使って「すること」をリストアップします。ほとんどの場合、リストは10以上になります。そして、それを優先度の高い順番に並べ替えます。同じくらいの優先度なら、やりたくないことを上にもってきます。だれだって、やりたくないことは後回しにしてしまいがちですからね。どうせするのなら、先にしようというわけです。

そして、1日が始まると、リストを見ながらどんどん仕事を進めます。できたことは太い赤のマジックで消していきます。一度に二つも三つも消すことができると、ちょっとした快感です。でもたいていの場合、仕事をしている間にも、どんどん新しく「すること」がリストに加わっていくので、劇的にリストが少なくなることはありません。

ところで、「すること」の管理を業務用ソフトでしなくなった本当の理由は、「完了」のボタンをクリックするよりも、太い赤のマジックで消す方が気持ちがいいからかもしれません。特に職場のウィンドウズは、家のマックに比べて、明らかに「体感」が苦手です。おもしろくも何ともありません。

洗練されていて、嫌な仕事でも不思議と どんどんはかどるような業務用ソフトがあればいいのにね。

HOME BACK NEXT