Parallel World A.A.

静寂が好きです。音のない状態が好きです。でも実際には、空間は音で満ちています。道を走る車の音、クーラーの音、冷蔵庫の音。幸い、耳は音をきちんと選択してくれるので、こういう音は気になりません。なかでも断続的ではない回転系の機械音は、逆に僕を落ち着かせます。だから乗り物にのると、すぐに寝ることができます。

問題なのは、意味や意図のある音です。強制的に聞かされる音楽、聞きたくもない放送、他人の無遠慮な会話、そして物を売るための宣伝。街を歩けば、耳を覆いたくなることがよくあります。うるさすぎます。

特に量販店の中の音がすさまじいですね。スーパーマーケットの音もすごい。あちらこちらに配置されたミニコンポからエンドレステープに録音された定員の声が聞こえてきたりして、空間が音でぐちゃぐちゃになっています。でも毎日買い物をしていると麻痺してしまうのでしょうね。

それから、セスナ機からのコマーシャルもいけません。広大な空間を汚しているような気がします。青い空と白い雲を冒涜しています。ついでに言えば、ラブホテルのサーチライトも広大な空間を汚しています。夜空の星を冒涜しています。これは音ではないけどね。

みんな静けさや暗闇が嫌いなのかな。

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