Parallel World A.A. |
スケッチ 少し涼しくなったので、ふと思いついてスケッチに行きました。 家からスケッチブックと鉛筆とカッターだけを持って歩いて出かけます。お金も携帯電話も持たずに出発します。 歩いているといろんな発見があります。 何でもない神社やお寺、お墓やお地蔵さん。 子どもの頃に暮らしていた町だけれど、すっかり様変わりしていて、昔の面影を見つけることは、とても難しくなりました。 それだけに、かすかに記憶のある家や路地を見つけると、とてもうれしくなりました。 道がよくわからないので、曲がり角が来るたびに、直感で行く道を決めて、光と影で方向だけを確かめながら、てくてく、てくてく歩きました。 目的地がないので、どこへ行こうと完璧に自由です。 途中には、おもしろい風景がたくさんあったのだけど、そこではスケッチをせずに、結局最後には、いつもの吉野川に戻ってきました。 歩いた距離は、8キロくらいかな。 思ったより日差しが強くて、汗びっしょりになりました。でも空気が乾いているので、少し休憩すると、汗はすぐに乾きました。 秋の午後に、とても穏やかで、とても自由で、まるで物語の登場人物になったような、とても充実した時間と空間を味わうことができました。 <絵:吉野川#6> |
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