Parallel World A.A.

ゲーム

テレビゲームには、どうもはまりやすい体質というのがあるようです。僕はたぶん、とてもはまりやすいのではないかと思っていたので、これまで意識して避けていました。ゲームセンターには行ったことがないし、プレステも未体験です。

でも最近、うっかりPCゲームにはまってしまいました。

おもしろすぎます。危険です。

これはいけない、と気づいて、少しでも障壁を作ろうと、外付けHDに移すこと2回、思い切ってファイルごと削除すること2回。子どもの頃に、かっぱえびせんを戸棚の奥に入れたり出したりしていた風景を思い出しました。

このままだと残念ながら、あきらめて、仕方ないけど、喜んで、アンビバレントで粗野な感情を味わいながら、結局、最終ステージまで行きそうです。

最近のPCゲームは、3次元の映像と音で、閉じられた世界であることを感じさせない複雑な時間と空間を構成しています。パターンのバラエティが広くて、なかなか飽きないのです。

ゲームの世界にはリスクがなくて、やり直しがきいて、確実に前へ進む快感があります。リアルワールドでは、確実に後退することはあっても、確実に前進することは少ないので、この感覚は貴重です。

それに、皮肉な見方をすれば、人生もゲームと同じで、与えられたいくつかの役割を演じるロールプレイングです。もちろん、現実の世界は無限に開かれていて、予想外の出来事が起こるけど、本質的には、ゲームの世界とそんなに違いません。

でもゲームをしているときは、明らかに感情が粗雑で直接的になります。じかに感情を味わっていて、自分でコントロールできないような感覚があります。たぶん、原因と結果が近すぎるのでしょうね。その間にある微妙で複雑な過程を省略して提示されるのだから、無理もありません。

「ゲーム脳」といって少なからず脳に悪い影響を与えるみたいだし、子どもには、お酒や煙草やパチンコと同じ理由で禁止される日が来るかもしれませんね。もしそうなったら、幸い僕は、もう子どもではないので、賛成しようかな。

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