Parallel World A.A.

友達に誘われて映画を見に行きました。

wind talkers

戦争映画です。サイパンでの日本軍とアメリカ軍の戦闘シーンが大胆に続きます。実話を映画にしているらしいのですが、かなり脚色しているでしょうね。ストーリーは意外とおもしろく、たぶん本で読んだらもっとおもしろいだろうと思いました。映画だとあまりに現実的で、最初から最後まで刺激に酔ってしまいます。

民主主義国家同士は戦争をしない、というのが、アメリカが戦争をする理由だと聞いたことがあります。もっともらしく聞こえるけど、本当かな。そもそも民主主義国家だと決めるのは誰なのかな。よくわかりません。

内戦も含めて、戦争という状態は、僕の想像力を越えています。旧ユーゴスラビアがどうしてあのような状況になったのか、パレスチナがどうしてあのような状況にあるのか、知的には理解できても、腑に落ちません。日々の営みが根底から覆るような状況をどうして許容するのか。他の手段をどうして採用しないのか。わからないことだらけです。

わからないことを、わからないという状態のままで意識していることは、とても大事なことのような気がします。わかったような気になると、思考が停止します。自分の頭で考えることが大切、と多くの人が言うけれど、僕は、自分の頭で考えることほど難しいことは少ないのではないかなと思っています。刺激の多い情報に接すると、すぐにわかったような気になってしまいます。

この映画でも、わからないことはたくさんあって、映画を見たすぐ後では、太平洋戦争についてもう一度、自分でじっくり調べてみよう、などと思ったのですが、すぐに忘れました。やはり映画の刺激が強かったので、醒めるのも早かったみたいです。

ジェットコースターと同じで、刺激の強いものを求めていくと、きりがありませんね。

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