Parallel World A.A.

タコメータ

分刻みで仕事をしているので、ときどき体の動きに頭が追いつかないときがあります。そんなとき僕は、よく頭の回転数を示すタコメータをイメージします。今はこのくらいの回転数で頭が回っているけど、疲れたので少し回転数を落とそうとか、ここは大事なところなので回転数をあげようとか、そういったイメージです。
本当はじっくりと考える仕事の方が性に合うのだけれど、今はスピードが全てといった部署にいるので、そうやって頭の燃費をよくします。

いろいろと工夫しても、やはり性に合わない仕事は疲れます。疲れて肩こりがひどくなったら、夜眠る前に少し運動をします。

体の声を聴いて、体を動かしたいように動かします。
暗いところで、ゆっくりと息をしながら、ゆっくりと体を自由にします。
すると、あくびがたくさん出て、涙もたくさん出ます。
その後で、しばらく目をつむって、少し瞑想みたいなことをします。うまくいくと、頭のタコメータがゼロになります。

そうすると、疲れがとれて元気になります。
元気になったら眠ります。

ただ、瞑想をしても、考えが次から次へと浮かんできて、なかなか頭の回転がとまらないこともあります。

そんなときは、すぐに瞑想を止めます。

努力することは瞑想の対極にある概念のような気がするからです。

基本的に人間は起きている間、ずーっと体と頭を動かしているので、覚醒したまま、何もしないで何も考えない時間を持つことは難しくなっているのでしょうね。
<絵:吉野川#5>

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