Parallel World A.A.

新しい家

連休中というのに、家にいます。いつ仕事の呼び出しがあるかわからないからです。相手のいる仕事をしているので、仕方がありません。

連休中だけど、今日は土曜日なので、いつもの土曜日と同じように、朝から時間をかけて掃除と洗濯をしました。土曜日はいつもより少し遅く起きて掃除と洗濯、というパターンは、マンションにいた頃と同じです。ただ、マンションでは、洗濯物をベランダに干していましたが、今はテラスに干します。土曜日は、洗濯物を干すという平和な営みを味わう日なのです。

テラスに出ると、空が広くて、緑がいっぱいで、とても気持ちがいいので、そのまま外でぼーっとします。家を建ててよかったなと思う瞬間です。

この家で秋と冬を経験して、今は春。夏はこれから。僕の部屋の前に植えた大きな2本のアメリカ楓が紅葉する秋も、今から楽しみです。そうやって新しい空間に体がなじんでいく感覚を味わいます。

この家は、穏やかで平和で、明るいイメージがします。開放的でシンプルで、きちんと統制されたデザインの主張があります。建てている最中は、住む人それぞれの好みの違いを調整するのが、ちょっと大変でしたが、最後には想像以上になりました。

この家を設計してくれたKさんが、きちんと空間や暮らしを考慮して、統制された良いデザインを追求していたんだということが、半年住んでみてよくわかります。

たぶん、広い意味でのデザインの良さというのは、感性とか直感ですぐにわかるものではなくて、ある程度じっくり時間をかけないと、十分には理解できないものなのでしょうね。

そしてたぶん、僕の家を設計してくれたKさんは、「さりげなく」良い空間を生み出しているようなふりをしているけど、相当にいろんな試行錯誤やトレーニングをしているんだろうなと勝手に想像します。

<絵:Kさんの設計した家 #1>

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