Parallel World A.A.

心が健康でないときは、

訳もなく不安になります。不安であることが不安になって、まるでマイクとスピーカーがハウリングするみたいにどんどん不安が大きくなります。この不安には意味がないとわかっていても、一度大きくなった不安を消すことは困難です。つらい時間をしばらく過ごします。

心が健康でないときは、

問題を大きく考えてしまいます。今起こっている問題そのものだけを考えればいいのに、人生の意味だとか、自分はどういう人間なのかとか、そういう大きな問題にまで拡大して、迷路にはまりこみます。そう言えば、こんな問題もあったと、他のやっかいな問題まで引っ張り出してきて、絶望的な気分を増幅したりします。

心が健康でないときは、

人と比較をします。人と自分を比べることには全く意味がないのに、あの人と比べて自分はダメだとか、昔の自分と比べて今の自分はうまくいっていないとか、必要以上に自分を厳しく評価をして自己嫌悪に陥ったりします。

心が健康でないときは、

人と会いたくありません。部屋に閉じこもって何もする気が起きません。同じパターンを繰り返して最低限の行動だけで済まそうとします。感受性が低下してイライラします。新しいことが思い浮かばず、本来なら無限に拡がっているはずの思考が、ある一点を目指して収縮します。

では、心が健康なときは、どうなるのでしょう。

簡単です。今書いたことの逆になるのです。楽しい気分がまるでハウリングするみたいにどんどん大きくなって、問題は問題として小さく簡潔かつ迅速に処理され、自分という主体的な存在がどっしりと大地に根を張っていて人と比べることはなく、人を求め、感受性はいつも全開で思考は地球より大きく拡大していきます。

心が健康であれば、いいですね。

いつでも健康というわけにはいかなくても、健康である時間が長い方がいいですね。

ひまわり畑みたいに思い切り健康でなくても、ほどほどの健康が長く続けばいいですね。

一病息災という言葉もあることだしね。

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